大田博昭税理士事務所

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相続税における基礎控除とは?

相続が発生した場合、相続税の基礎控除額を超えると原則として、相続税を支払う必要があります。
今回は相続における基礎控除額とは何か、また計算方法などについて紹介していきたいと思います。

相続税の基礎控除に重要な法定相続人とは?

相続税の基礎控除は、法定相続人の数によって金額が異なります。

法定相続人になれるひと

まずは法定相続人とは何かについて確認していきましょう。
法定相続人とは、亡くなったひと(被相続人)配偶者や子ども、両親や兄弟姉妹のことを指します。
被相続人に配偶者がいた場合、必ず相続人になります。

子どもや両親、兄弟姉妹については相続順位が次のように決まっています。

第1順位 子どもなどの直系卑属
第2順位 親などの直系尊属
第3順位 兄弟姉妹などの傍系血族

直系卑属とは被相続人の直系の子孫のことを指し、被相続人が亡くなる前に子どもが他界していた場合には、その子である孫に相続権が引き継がれます。
直系尊属とは被相続人のより前の世代の直系親族のことを指します。

法定相続人の組み合わせを確認しよう

法定相続人の組み合わせには次のようなものがあります。

①配偶者のみ
②子ども
③親
④兄弟姉妹
⑤配偶者+子ども
⑥配偶者+親
⑦配偶者+兄弟姉妹

上記を確認いただくとお分かりの通り、相続順位のある子どもや親、兄弟姉妹が同時に相続人になることはありません。

相続税の基礎控除額の計算方法は?

相続税の基礎控除額の計算方法は、次の通りです。

3000万円+600万円×法定相続人の数

相続税の基礎控除額は法定相続人の数によって金額が異なります。
少しわかりにくいと思いますので具体的に確認していきましょう。

法定相続人が配偶者と子どもが4人の場合の相続税の基礎控除額

配偶者と子どもが4人の場合、法定相続人が5人なので次のような計算で基礎控除額を計算できます。

3000万円+600万円×5=6000万円

今回の例の場合、相続財産が6000万円を超えた場合、相続税の支払いが生じることになります。

法定相続人が配偶者と両親2人の場合の相続税の基礎控除額

法定相続人が配偶者と被相続人の両親2人の場合、相続税の基礎控除は次のように計算することができます。

3000万円+600万円×3=4800万円

法定相続人が3人の場合、相続税の基礎控除額は4800万円となります。

まとめ

今回は相続税の基礎控除額について簡単に説明していきました。
相続税の基礎控除額を超えると基本的に相続税を支払う必要があります。
ただし、相続には配偶者控除や小規模宅地等の特例などといった制度を利用することで支払わずに済むこともあります。
相続税についてお困りの方は税理士に相談してみて下さい。